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田中康寛教授が「基礎・材料・共通部門特別賞 学術・貢献賞」を受賞されました

2019年9月3~4日に岩手大学にて開催された、電気学会 基礎・材料・共通部門大会にて機械システム工学科の田中康寛教授が「基礎・材料・共通部門特別賞 学術・貢献賞」を受賞されました。

受賞理由

田中康寛教授は、誘電・絶縁材料中の空間電荷測定および空間電荷挙動に関する研究の第一人者であり、その成果は直流送電用CVケーブルの絶縁材料や人工衛星の構造材料などの評価技術に適用され、本州と北海道を結ぶ北本連系線に適用された海底直流CVケーブルの実用化に不可欠な技術となっています。空間電荷測定技術の標準化にも尽力され、空間関連する調査専門委員会の幹事補佐や、委員長を歴任され、成果は技術報告3 冊(第607 号、第834 号、第1367 号)として発刊されるとともに、技術報告書JEC-TR-61004-2012、および技術仕様書IEC TS 62758 として発行されています。あわせて、電気学会、CIGRE(国際大電力システム会議)、IEC、IEEE 等でも精力的に活躍され、誘電・絶縁材料技術委員会委員長(2013-2018)、IEC TC 112 WG8 Convener (2015-)、IEEE DEIS Japan Chapter Vice chair (2017-)、放電学会副会長(2016-)などを歴任されています。これらの活動は国内外から長期にわたる注目を浴びており、2013 年にはIEC1906 賞、2018 年にはLiu Ziyu 記念講演賞、およびIEEE Caixin Sun and Stan Grzybowski Lifetime Achievement 賞を受賞されています。
これらの業績が電気学会 基礎・材料・共通部門に評価され、今回の受賞となりました。

基礎・材料・共通部門特別賞 学術・貢献賞の条件

「基礎・材料・共通部門に関する電気学術の発展ならびに基礎・材料・共通部門の発展に著しく貢献をなした者」と規定されています。

電気学会

1888年に創設された学者・技術者で構成される会員組織の学術法人です。すでに1世紀以上の歴史を有する伝統ある学会ですが、一方では、たえず革新を求め事業活動の活性化につとめております。現在、会員は約2万2000人で、電気学術の習得に情熱を傾けている勉学の徒から、大学・企業の第一線で、研究活動・技術開発に発明・発見に赫々たる成果を挙げている研究者・技術者にいたるまで、幅広い層の方々の参加・支援を得ております。
令和元年度(第106代)電気学会会長は、本学 工学部電気電子通信工学科の中川聡子教授が務められています。

学生の活躍

美馬まいみ氏(平成30年度機械システム工学専攻修士修了、田中教授指導)も、昨年度の研究発表を評価され、電気学会 優秀論文発表賞を受賞しました。

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