#02 池田芽萌里さん(2004年修士卒)
勤務先:株式会社LIXIL ビル事業本部 カーテンウォール設計チーム
現在の主な業務:ビルサッシ・カーテンウォールの設計
ビルサッシ・カーテンウォールの設計について
ビルに使用されている、窓ガラス周りのアルミフレームの設計をしています。一般の方からすると、気にも留めないような地味な部分に感じるかもしれませんが、ビルの外観意匠に影響を与える、とてもやりがいのある仕事です。渋谷スクランブルスクエアやあべのハルカスの外観は、カーテンウォール設計によるものです。自分もいつか、上記のような街のシンボルとなる物件を担当したいと思いながら、日々設計業務に取り組んでいます。
入社してから現在までの仕事の取り組み
私の部署では、年々大きな仕事を任されるようになります。1~2年目ではアパートや介護施設のサッシ設計、2~3年目ではオフィスや工場のサッシ・カーテンウォール設計、そして4年目である現在、東京都市大学世田谷キャンパス校舎のサッシ・カーテンウォール設計を担当しています。おしゃれなデザインの校舎で、ナナメのカーテンウォールが採用されており、今までで一番難易度の高い物件になります。上司にフォローしてもらいつつ、入社3年間で身につけてきた設計対応力を生かして頑張っています。現場打合せで大学を訪れる度に、母校を担当している喜びをかみしめて仕事に邁進しています。
大学で学んだことで、仕事に役立っていること
私の仕事では、幅広い設計対応力が求められています。例えば、サッシの耐風圧性能の検討には、工業力学や材料力学の知識を使用します。断熱性能の検討には熱力学や流体力学、部材加工の検討には機械工作概論や工作実習、といったように例を挙げたらキリがない程様々な授業が役に立っています。機械システム工学科は授業もレポートも多く、在学時は大変だと感じることも多かったですが、その経験が今では財産となっています。就職してからは、大学4年間の学びに大きく支えられています。
後輩へのメッセージ
教授や友達などを頼って、周りの助けをもらえる人になってもらいたいです。私の場合、人に頼るのがめんどくさいと感じてしまうことがありました。学生の時は、周りより少し要領が悪くなってしまう程度でしたので、そこまで気に留めていませんでした。社会人になってからは、一人でできる仕事の限界を感じる場面があり、考えを改めさせられました。最近は、自分で調べつくした後には上司に意見を貰うようにしたり、同期の仕事内容を聞いて情報共有したりするようにしています。周りの人たちを頼ることで、自分で処理できる仕事の幅を広げることができました。人に頼るスキルは十人十色でやり方が違うと思いますので、是非学生の頃から訓練してみてください。
(2021.10掲載)